ある冬の出来事

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会えるわけ…ないよね。 って会ってどうするつもりなの!? 私は美羽ちゃんみたいに話掛ける勇気ないし、用事もないしっ まず顔も知らない。 赤の他人だ。 身長が小さいからってここまで親近感を持つとは… 誰でもいいから、私の気持ちを共感して欲しいからなのかな。 自分でもよくわからない。 ため息を吐いたとほぼ同時に、私の顔面に何か飛んできた。 一瞬視界が暗くなる。 風に飛ばされてきたのか 「何これ。紙?」 顔にかぶさってから落ちた紙を拾い上げた。
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