ついに家に帰ります!

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「さて、気を取り直して授業を始めるか」 気を取り直すどころか、ライトはみんなの言葉によって脱け殻のようになってるが、それはもう気にしないらしい。 「よし、次の授業は東洋と西洋の魔法の違いについて勉強するぞ」 そう言って、黒板に大陸のようなものを4つ描いて、その中央にそれぞれ大陸の名前を書いていく。 右二つは、アメリとヨーロ 左二つは、ユーラとアフリだ。 「さて、今俺たちがいる場所はここだ」 そう言って、ブラッドは、アメリを指差して説明を続ける。 「ここは知っての通り、西洋にあたる。つまり、この学校では主に西洋式の魔法を教えることになるな」 ブラッドは、黒板にいくつか人の絵を描いていく。 「さて、東洋と西洋の魔法の違いだが、 簡単に言えば、媒体系と、放出系だな」 そう言って、予め描いておいた人の絵にチョークをあてる。 「知ってると思うが、西洋は放出系だ。魔力を外に放出して、その出した魔力によって事象を変換することを言うんだ。例えば、何もないところから炎を産み出したりな」 ブラッドは、描いておいた人の絵を、炎を出す絵に変えていく。 他にも、雷、水など、三人ほどが同じポーズで別々の属性の魔法を放っている。 「で、肝心の東洋式だが、これは見せた方が早いな。よっと」 そう言うと、ブラッドはおもむろに自分の左の手のひらの甲を、魔法で少し切り裂いた。 すると、そこから血がどばっと溢れ出す。 それを見た生徒たちは、「血が!先生何してるんですか!?」と口々に叫んでいる。 でも、そのなかで炎華だけが、悠然と見据えていた。 「慌てるなお前ら。媒体魔法は、ここからが本領発揮だ」 そう言って、ブラッドは力を込めるように左手を握りこむ。 すると、溢れ出していた血液が、ブラッドの左手を覆い、固まってしまった。 ブラッドは、手の具合を確かめるように、握ったり開いたりを繰り返す。
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