日常さようなら

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それは俺のいつもの晩ご飯の食事中に起きた。 「ねぇ元春、お母さんあなたに言わなきゃいけないことがあったんだけどなんだったかしら?」 突然そうつぶやいたのは俺の母さん 怒ると恐いがとても美人だ。 あと超能力者だ。 「俺が知るわけないだろ、それより今日のごはんうまいな」 「そうだろ、うまいだろ!誰が作ったと思っているんだテンペストよ!」 そう口を開いたのは、何を隠そう 俺の親父だ。 そして予知能力者で厨二だ。 「作ったのは母さんだろ、それにテンペストって呼ぶな、ただでさえ今から市役所いって改名してやりたいのに。」 「何故だ!何故父さんが愛情を込めて付けた名前を、お前はそうやって嫌がるんだ!何故なんだ!」 「恥ずかしいからだよ!」 「……………ごめん。」 俺は、そんないつもの家族の会話を繰り広げていた 「あ!そうだわ。」 母さんが急に口を開いた 「どうしたんだい母さん?」 「さっき、元春に言おうとしてたこと思い出したの。」 「その話って何?」 「元春はお母さんが超能力者なことと、お父さんが予知能力者なこと知ってるわよね?」 「うん、知りたくなかったけど」 「それでねその子どもの元春に、私達の才能が遺伝してたらしくて、そのうち発病するらしいって、今朝国から通達が来たの。」 「発病?!今発病っていった? え、何?超能力って覚醒とかそんなかっこいい言い方じゃないんだ」 「お疲れテンペスト笑」 「お前はだまっとけ!」 内心めちゃくちゃだったが 取り敢えず話を聞かなければ話が進まない 「それで俺はどうすればいいのさ?」 すると母さんがその国から届いた通達とやらをとりだして続けた。 「来年から、そんな超能力みたいな能力を持った子ども達だけの学校があるみたいでね、そこに入学だって書いてたわ」 「何!じゃあテンペストお前は 夢にまでみた高校生活を体験できるわけか!よかったな!」 俺にはそんなあほな親父をつっこむ程の思考さえも、残っていなかった。 そうこの日から俺の日常は 消えた。
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