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…………………。
え…何で皆黙ったままなの?怖いよ!
ライ君は、キラキラした目で俺を見たまま固まってるし…
アクス君は、腕を組んで目を閉じたまま沈黙してるし…
なにより一番怖いのは……
絶対に怒鳴ってくると思ったジンが無反応なのが一番怖いよ!
「………ハァ~。うん…分かったよ。取り敢えず、もういいや…」
そう言うとジンは部屋から出て行く
その後を、アクス君が固まったままのライ君を引っ張りながら付いて行った
俺は、その光景をボッーと見つめる事しか出来なかった
まだ出会ったばっかだけど、表面的なジンの事なら分かったつもりだったんだけどな~
呆れられちゃったかな?
何故だか疲れた俺は、床に大の字に寝そべって目を瞑る
ハァ~俺の馬鹿…向こうに居た頃は、上手くやれてたのに何してるんだよ
…コンコン
ん?薄く目を開けて音がした方を見ると
開いたままの扉に寄りかかりながらノックをしてるジンが居た!!
「…って!え!?ジン…?なんで?」
ガバッと起き上がってジンを凝視すると
「ハァ?なんだよ?
そんな事より、あっちで休憩がてらお茶でもしようと思ったら、お前が来ないから迎えに来てやれば寝てるし!
お前の分のお菓子ないからな!バーカ」
それだけ言い捨てて部屋から出ていくジン…
アハハ~
ないって言いつつ用意してるんだろうな~
だって部屋の扉を閉めて行かないって事は俺に来て欲しいんでしょ?
本当にジンって面白いな~
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