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「つか聞いていい? なんで動物園なわけ」
「えー……」
自分はオレンジジュースを買ったのか、その淡いピンク色の唇に咥えるストローは、ストロー本体の乳白色と混ざり合い、絶妙に優しい橙白色に変色する。
「だって、久しぶりに動物が見たかったんですよ。うち、アパートなんで動物飼ってないし」
確かに良い歳した女三人組で来ている客はほぼ居ない。
大体が家族連れか、もしくはデートなのか恋人同士ばかりが目立っていた。
しかも、同じ年頃の友人達と思えば違和感はないのかもしれないが。
かたや、キャリアウーマン的なクールなお姉さま。
かたや、どっかおかしい系のチンピラ風味のキチガイ地味た服装で固めた私。
最後に全身黒ずくめの、まともそうでいて、絶妙にビジュアル臭い潤ちゃん。
────友達です、と言い切る程の接点が見当たらない3人組。
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