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「それで、何みたいー? 私キリンが見たいんだけど」 「うーん、ゾウかなあ」 「私虎と狼とライオンとかみたい。あとコンドル」 「皆バラバラwwww」  休憩場所でテーブルに、動物園の地図を広げて良い年した女三人がうきうきと自分の見たい動物を上げていく。 「涼、アンタ肉食系動物ばっか」 「あれ、だってかっこいいじゃないですか。麗さんはゾウかあ」 「皆の希望が見れる、良いルートないかなあ」 「パンダは?」 「あ! ちょっと、タンチョウいるって。見たいんだけど!」 「そんな自由でいいんだったら、私ペンギン見たいわ」 「もう! 二人共わがままいいすぎ!」  怒ったように潤ちゃんが笑う。 動物園は、日頃のストレスを削ぎ落とせるかのように、とてつもなく楽しいものとなった。
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