◇チーム『KTSM』◇

2/12
前へ
/57ページ
次へ
それはもう、ビックリするような出会い方だった。 「ねぇキミ、ストバスって知ってる?」 「……はい?」 金曜日の午後。 学校の帰り道で信号待ちをしていた時、突然肩を叩かれた。 そして振り向いたら、上記のセリフだ。 しかもしかも、肩を叩いてきたのは同い年くらいの男の子で、すっごいイケメン!! 何これ、なんかの詐欺!? ストバスって、何……!? 「いえっ……私、知りませ……」 「じゃあおいで。 教えてあげるから」 ……って、えぇー!? なんでそうなるの!? て言うか私、イケメンに手ぇ握られてる!! な、何これ……ほんとに、なんかの詐欺……!? 「あ、あのっ……離してくださいっ……!!」 「ダメ。キミを必ず連れてくるってSに約束したから」 「えす……!?」 ますますワケがわからない!! Sって、何!? 「ちょっ……さっきから何ワケわかんないことを……!!」 「もう着くから、S本人に聞きなよ」 「……えっ?」 と、イケメン男子に連れて来られたのは……――、 「わっ……」 ――……バスケットのゴールが設置された、広い空き地だった。 イケメン男子が指差した先に、3人の男の人……。 「あれが俺の仲間。 チーム『KTSM』へ ようこそ」
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加