◇チーム『KTSM』◇

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……いやいやいや!! 無い無い!! そんな単純に惚れたりするわけないじゃん!! 性格悪すぎのこの人が、カッコよくシュートを決めて爽やかに笑ったとしても、だからって突然好きになんてならない。 ……ならない、よね……? でも、なんか……ドキドキが止まんない……。 今までに感じたことのない、胸のときめき。 その先に居るのは、ケイ。 私、やっぱりケイのことが気になってる……? 「ほら、やっぱりあゆちゃんも惚れた」 「……っ……」 コソッと耳打ちしてきた太一くんの言葉を聞いて、顔が一気に赤くなる。 「なっ……べ、別に私はっ……!!」 「えー? 顔真っ赤にしながら否定されてもねー?」 「た、太一くんが変なこと言うからじゃん!!」 「あはは、こりゃ失敬」 そう言いながらも、太一くんはニヤニヤ笑ってる。 「も、もう帰るっ……!!」 このままここに居ると、太一くんのペースに嵌まって抜け出せなくなりそう……。 そう思ったから、その場をあとにすることにした。 「あゆちゃーん、またおいでねー」 ブンブンと手を振る太一くんに、小さく手を振り返して歩き出す。
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