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「あり得ねぇ……。」
俺、アレックス・ラインハルトは城の大きな掲示板に貼り出された紙を見て途方に暮れていた。
そこに書かれているのは、新人の配属先。
俺は最前線に行って仕事がしたかった。
なのに、なのに……。
「配属先がヴァルキュリア部隊……?」
冗談は程々にしてくれ。
ヴァルキュリア部隊は女性だけで構成された少数精鋭部隊だ。
騎士じゃなくても、国の人間なら誰でも知っている。
「しかも雑務だと……?」
俺は何の為に騎士学校を良い成績で卒業してきたのか。
最前線に行かなければ意味がないのに。
「……無駄だと思うけど、とりあえず文句だけは言いに行こう。」
俺は昔からの馴染みのお偉いさんに文句を言いに行くことに決めた。
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