第一章

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騎士団長室のドアを開けて、一礼する前に口を開く。 「グレンさん、あの配属先間違えてますよ。」 部屋の奥、俺の立ち位置から約5メートル程の所にいる人物はグレン・カーマイン30歳独身♂。 肩まで伸ばしたプラチナブロンドの髪に、碧眼、30歳とは思えない若々しさから非常にファンが多い。 30歳の若さで騎士団長まで上り詰めたここ100年で最も有能だと噂されるトンデモ人物だ。 まぁ、とある理由でこの人とは顔馴染みなのだ。 「いやぁ、何も間違ってないよ。 アレクの配属先はヴァルキュリア部隊、何か問題でも?」 当たり前みたいに言い切ったグレンさんを見て、イラッとして懐からナイフを取り出す。 「ちょっと勘弁してよ! 君ならこの距離からでも僕にナイフ当てれるんだから!」
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