第一章

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この人が真面目な顔で何か言うときは、それはこの人の本心だ。 つまり、俺に拒否する事は出来ない。 だって、この人は本当に俺の為になると思ってくれているのだから。 「……今回は騙されておきます。」 俺がそう言って一礼してから部屋を出ようとすると、グレンさんから呼び止められる。 「ちなみに、まだ言ってなかったけど共同生活だから。」 「は?」 思わず、間の抜けた声を出す。 「炊事洗濯家事掃除、全て君がこなすんだ。」 「……。」 声を出せないほどの驚愕。 「今、ヴァルキュリアにいるのは4人……まぁ、その人数で一般兵1000人は虐殺出来るレベルだから……って僕に向かってナイフ投げないで!」
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