prologue.

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バイパスにあるガソリンスタンド。 セルフサービスの店だから、寒いのを我慢して自分で給油をする。 今月は金欠だから寒さを我慢して、フルサービスより安いセルフを選んだ。 「さみぃ…」 体を震わせながら、満タンになるまで待つ。 ふと耳に入ったのは明るい笑い声。 目線をやるとこの近くの中学生達が、信号を待ちながら楽しそうにはしゃいでいた。 部活の帰りなのか、皆ジャージ。 不覚にもその中の一人の女の子に目を奪われていた… 僕が見すぎていたから、目があってしまった。 それでも目線を反らせずにいたが、歩行者信号は青色になり離れて行ってしまった。 ガソリンは既に満タンになっていた。
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