第1章 ゲート

2/2
前へ
/4ページ
次へ
三途の川だとか、花畑だとか、そんなものがあるのかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。 リンジは、ふわふわした感覚の中、辺りを見回した。 暗闇。 だが、その暗闇の中にいる自分の手足は、はっきりと目に見える。 「足あるじゃん」 他に人はいないようなので、それは完全にリンジの独り言になってしまったが、とりあえず足がある事を確認したリンジは、わけのわからぬまま、体の向いていた方向へ、まっすぐ歩いてみる事にした。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加