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眼鏡の男性は隣の席に腰掛け紅茶を飲んだ
夏帆はチラリと横目で男性をみた
「そんなに美味しかったですか?」
そう言われクスッと笑い
「頬っぺたにクリームついてますよ?」
「へ!?」
まじまじと顔を見つめられていたので夏帆は間の抜けた声を出してしまった
ごしごしとペーパーナプキンで口を拭いていたが
「違いますよ、こっちです…」
夏帆が拭いていた反対側の口元に付いていたクリームが男性の指で絡め取られた
「!!?」
突然の出来事と醜態を晒してしまった夏帆はカッと恥ずかしくなり自分でも体温が上がるのがわかった
男性は指についたクリームをペロっと舐め
「やっぱり甘いですね、僕にはこれだけで十分みたいです」
そう言うと紅茶を流し込んでいた
「あ、あの…け、化粧室へ行ってきます」
夏帆は体温の上がった体を冷ましに化粧室へと向かった
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