2 カフェにて

9/10
前へ
/123ページ
次へ
先程の男性は本を読んでいるようだった 冷静を装い男性が座っている席の一つ椅子を挟む形で隣に座った 「落ち着きましたか?」 「え!?あ・・・は、はいッ」 読書をしているから気がつかないかと思った夏帆は突然、声を掛けられてビックリしてしまった すると、若い男性がテーブルの上にあった封筒に指をさし 「これは君のですか?」 「あ…はい、そうです。大切なものなのに置いたまま席を外してしまいました」 よかった、無くさなくて、と夏帆が男性の手から封筒を受け取ろうとしたその時 男性の手が夏帆の手に触れた 「あっ……」 夏帆は咄嗟に手を引っ込めてしまった その拍子に封筒は床に落ちた
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加