へいわなくに

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14年前、月がとても綺麗な夜にお妃さまにこどもがうまれました。王様もたいそう喜びました。 しかしあかちゃんは昼間になると、体じゅうに銀色の獣毛がはえて鋭い牙と爪がのび、太陽がいちばん高くなる頃には恐ろしい獣になってしまったのです。 お妃さまはショックで重い病気になってしまい、王様は悩みました。優しい王様は、どうしてもあかちゃんを殺すことができず、地下牢に閉じ込めました。
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