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「…ここ、ホモばっか。男を好きになるヤツの気が知れねー。」
その翼の呟きを木崎は目をつむって聞いていた。個人の自由だろう、木崎は低音でそう言った。
「ふーん…。…じゃあさ、アンタはどーなワケ?ノーマル?それともやっぱりホモ?」
翼はニヤニヤしながら木崎の顔をみつめるが、彼は無表情だ。
木崎は軽くため息をついて、翼に近づいていった。
「…知りたいか?」
そんな木崎に恐怖心をおぼえつつ翼は、もちろん、といった。
そうか、と木崎は呟いた。
そして彼は翼の顔を覗き込むような態勢になると、ゆっくりと自らの唇を翼の唇に重ねた。
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