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「…なっ……」
木崎は翼と唇を離すと、ふっ、と笑った。
「…何すんだよ……」
「何って、どっちか知りたかったんだろ?」
「それだって、…手段ってモンがあんだろ…」
翼はそっぽを向いて俯いている。木崎はシラっとした顔で彼をひっつかんで視聴覚室からでた。
「いってー!なんなんだよアンタはぁ!」
「授業行くぞ、…守永先生がご立腹だ」
ずんずんと進んでいく木崎に翼は待ったをかけて、木崎の手を振り払った。
「冗談じゃねぇ!アイツなんかクビとばしちまえばいいんだよ」
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