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その言葉をきくなり木崎はまたもや翼をひっつかんで、廊下の壁に追いやった。
「いって…テメー…」
痛がる翼をおかまいなしで彼は翼を睨みつけて、また低音でいった。
「郷に入っては郷に従え。…ここはお前の家じゃない。学校は学校だ、…ココにいるからにはココのルールを守れ。」
「ふざけんな」
「その口、…また塞ぐぞ」
木崎は互いの鼻の先が触れ合うほどに近づいて手の力を強めた。
「近ぇよ…」
先程のこともあってか、翼は頬を紅潮させてまたそっぽを向いた。
木崎はそっと翼を離し彼の手首を掴んで、教室に向かった。
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