中心 *新井 ユメコ*
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開け放たれた窓から聞こえるセミの声が頭をぐるぐると渦巻く。 だんだん涼しくなってきた。 それでもセミのおかげでまだ暑苦しさが残る。 「セミ……うるせぇな。」 隣でハルトがポソっと呟いた。 返事をしない私を、ハルトが優しく抱きしめる。 「ユメコ……明日学校さぼろうか…。」 「…ダメだよ。」
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