中心 *新井 ユメコ*

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その日もハルトは、いつも通り窓から私の部屋に侵入してきた。 「ユメコ、受かった?」 「うん、受かったよ」 ベッドの上に寄り添いながら座る。 「俺も、受かった。」 思わず笑顔が零れて、ふふっと息が漏れた。 「ユメコ……。」 「ん?」 ハルトの顔がそっと近づいてきて 唇が重なった。 「お祝い。」 「うん。」 余裕こいて返事をしてみたけど、実際は余裕なんてなくて、動揺が体を支配していた。 ハルトとは、そんな関係じゃないのに…。
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