0人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
その日もハルトは、いつも通り窓から私の部屋に侵入してきた。
「ユメコ、受かった?」
「うん、受かったよ」
ベッドの上に寄り添いながら座る。
「俺も、受かった。」
思わず笑顔が零れて、ふふっと息が漏れた。
「ユメコ……。」
「ん?」
ハルトの顔がそっと近づいてきて
唇が重なった。
「お祝い。」
「うん。」
余裕こいて返事をしてみたけど、実際は余裕なんてなくて、動揺が体を支配していた。
ハルトとは、そんな関係じゃないのに…。
最初のコメントを投稿しよう!