1.最新兵器

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はぁぁ… 部屋中に響く溜息。 鬼の副長と名高い俺は、新撰組と言う組織の副長である。 「まぁトシ、そう仕事ばかりせんと、菓子でも食わんか?」 そうおずおずと言うのは、局長である近藤勇だ。 「あぁ食うよ、近藤さん」 「トシ、すまんな。面倒ごとばかり押し付けてしまって」 「なんだよ、らしくねぇな」 俺は金平糖をひとつ口に入れて言う。 「ところで近藤さん、今度新撰組に新しく導入される最新兵器の話は聞いたかい?」 「ああ、俺も詳しくは知らんが…たいそうすごいらしいぞ」 「だが、うちにくるのは試作段階のものだそうじゃねえか」 「試作段階でも、素晴らしい力だそうだ」 「ふーん、役にたちゃいいがな」 はぁ…面倒ごとが増えやがった…
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