49人が本棚に入れています
本棚に追加
はぁぁ…
部屋中に響く溜息。
鬼の副長と名高い俺は、新撰組と言う組織の副長である。
「まぁトシ、そう仕事ばかりせんと、菓子でも食わんか?」
そうおずおずと言うのは、局長である近藤勇だ。
「あぁ食うよ、近藤さん」
「トシ、すまんな。面倒ごとばかり押し付けてしまって」
「なんだよ、らしくねぇな」
俺は金平糖をひとつ口に入れて言う。
「ところで近藤さん、今度新撰組に新しく導入される最新兵器の話は聞いたかい?」
「ああ、俺も詳しくは知らんが…たいそうすごいらしいぞ」
「だが、うちにくるのは試作段階のものだそうじゃねえか」
「試作段階でも、素晴らしい力だそうだ」
「ふーん、役にたちゃいいがな」
はぁ…面倒ごとが増えやがった…
最初のコメントを投稿しよう!