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「貴女の標本」
さあ、愛しい貴女の標本を作りましょう
私の手には釘とハンマー
グロスが艶やかに光る唇を震わして怯える貴女、そんな貴女もまたセクシーで魅力的ね
一体何処の男に色目を使う為の唇かしら
私という彼女がいながら
そして女は彼女の唇を塞いでは着てる物を剥がしていく
まず標本にするには貴女を一番美しい姿にしなくちゃいけないの
そしてあらわになった彼女の真っ白な肌を見て、女は不適な笑みで微笑んで彼女に釘を打ち付ける
愛しい貴女は声にならない声で叫び、その白い肌からは美しい真紅の血が流れ落ちる
そしてもう片方の手、両足にも釘を打ち込んでいく
そうして、貴女の悲鳴が聞こえ出してからしばらく時が経過して、私の部屋には釘付けにされた凄惨な美しさの貴女の標本が出来上がった
それで私は勝ち誇った様に貴女に言う
「これで貴女は私だけの物」
しかし貴女は最後の力を振り絞り小さく首を横に振った
その仕草に苛立ちを覚えた私は彼女の頭をハンマーで殴った
何度も何度も殴った
今度こそこれで貴女は私だけの物………
なのにどうして私泣いてるの?
全て手に入れたはずなのに………
いや、何も手に入れてなんかないわ、だってここにあるのは貴女の抜け殻だけ
私は貴女の心が欲しかった………
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