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大きい広間の中央には玉座があり、そこに禍々しいオーラを放つものがいた。
それに対峙するものは逆に聖なるオーラを放ち、片手に剣を構えて相手に向けていた。
「魔王、お前を殺しにきた。」
「勇者か、ついにここまで来たのだな。」
魔王は玉座から立ち上がり、黒い剣を構える。
お互い、動こうとはせず相手の様子を伺っている。
「これで全てが終わる。最後に名前を聞いておこう」
「フェイト・グランディウスだ。魔王、お前の名も聞かせてもらおう。」
「アルト・ディザレクトだ。お互いそろそろいいだろう。はじめようか。」
魔王は左手に魔力を込め、一瞬のうちに勇者の目の前まで移動し、その魔力の塊をぶつけた。
勇者はそれをギリギリでかわし、持っている剣で斬りかかる。
お互い剣と剣ののぶつかり合い。実力は均衡していた。
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