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その昔、魔王の城があった場所に男が倒れていた。
その男を見つけた旅人がその男を担ぎ、近くの村まで運んだ。
「大丈夫か?兄ちゃん。」
「うぅ…。ここはどこだ?」
「ここは名も無き村だ。兄ちゃんあんな場所で何してたんだ?」
旅人がそう訪ねるが、男はなにも思い出せずにいた。
「すまない、なにも思い出せないんだ。」
「名前もわからないのかい?」
「ああ。どうやら私は貴方に助けられたようだな。礼を言う。」
「気にしないでくれよ。あんなとこに人が倒れてたら放っておけないだろ?」
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