すべてのはじまり

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男は深々と頭を下げて、命の恩人に礼を言った。 「兄ちゃん、これからどうするんだ?よかったら大きい街まで一緒にいくかい?」 「そうだな、なら傭兵として貴方を護衛しよう。」 「兄ちゃん戦えるのかい!?」 「たぶん、これだけは覚えているみたいだ。」 男は右手に炎を出して旅人に見せた。 旅人は口を開いたまま驚いているようだ。 「なるほど、兄ちゃんは魔法使いだったわけか!よっしゃ!なら明日に出発しよう、よろしくな兄ちゃん!」 「よろしく頼む。ところで名前を教えてくれないか?」 「そうだった!俺の名前はアニス!アニス・グレイチェルだ!アニスって呼んでくれ」 「よろしく頼むアニス」 アニスは自己紹介を終えると、少し悩みだす。 「兄ちゃんも名前ないと不便やなぁ…。よし!グレイってのはどうだ?」 「グレイ…か。わかった。私の名は今からグレイだ。」
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