1章

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…にしても 「…やっぱりデカイな。」 「…ですね。」 どうやらこいつ…朱美も同意見らしい。言葉を返してきたし。 「で、入学式の会場はどこですか?」 「……」 顔から血の気が退いて行くのがわかる。そういや会場どこだ?こんなけ広いと見つけるのに一苦労だぞ? 内心ヤババいな俺に追撃が襲う。 「もうすぐで9時20分なんですけど…。」 んなこと言われたってわかる訳が…ん? 「おい、あれクラス訳の表じゃねぇか?」 校舎であろう建物の入口付近に貼ってある紙を発見。行くしかねぇ。 「…やっぱりだ。これは先に教室行った方がいいな。」 「そうですね。もう入学式は終わってるでしょうし。」 お前がいなければ俺は間に合ってたよと言いたがったが口にはしなかった。 「俺は7組だな。お前の名前もあるぞ。」 隣で必死に探している朱美に教えてやる。 「本当ですか!?良かったー。この学校に知り合いいないから、あなたが居てくれると安心です。」 かなりよろこんでいるな。まぁ、確かに知ってる奴が居れば心強いな。 「そいつは良かったな。ほら、行くぞ。」 7組の教室の場所は把握したから迷うことはないだろう。
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