罪人1【怒りの姫君】

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~絵里の部屋~ 「……」 何通も何通も…… よく飽きないわね…… バッカじゃないの 本当に意味分かんない 「……」 風が吹いた その風によってカーテンがなびき、絵里はそれを虚ろな目で見ていた 「……誰よ!勝手に窓あけたやつ……どうせあのクソババァでしょ」 窓を閉め乱れたカーテンを直しながら、なんとなく後を振り向いたら 血だらけの髪の長い少女が這いつくばってこっちを見ていた 「きゃあ!!」 ように見えただけだった 「……え?気のせい?……気のせいだよね」 少女が這いつくばっていたところを確認しても何も無かった 気のせいだったのね…… でも…… もしかしたら……あいつらが嫌がらせで ……いやいや、そんなわけない 私の部屋には誰も入れないように言ってあるし…… …… …… おかしくなりそう…… 「……ふざけんじゃないわよ」 金持ちでも貧乏でもない平凡な家に生まれた 平凡な家族と過ごして 平凡な友達を持って それで良かったのに それだけで良かったのに そうはいかなかった ピロリロリーン 「!!……梨子か」 『RE:絵里ちゃんこんばんは』 『最近二人で遊びにいくこと少なくなったよね 今度どこか行かない? 絵里ちゃんの行きたいとこならどこでもいいよ、私どこにでも着いてくから』 「……」 梨子…… どうせ……あんたも
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