田舎の夏には憧れがありました

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駅を出て左に続く道に足を向けた 都会のように高いビルや住宅街があるわけではないので当然太陽光を遮るものもなく、仕方なく持参したタオルを頭に被せた 道をひたすら真っ直ぐ歩き続ける 左側には線路、右側には田んぼとポツポツ民家がある 人もちらほらいるが顔がはっきり見えない …どうやら、山の麓辺りに祖母と二人で暮らしていたらしい 今はどうかわからないがご両親は早く帰ってきて欲しいようであった 僕にここまでの道や家の住所を教えてくれたのも説得して欲しいという願いがこめられていたのだろう
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