田舎の夏には憧れがありました

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だいぶ麓まで来たがそれらしい家が見つからない 仕方がないので近くの民家に訊ねることにした …どうやらもう少し先に行くとポツンと一軒だけ建っている木造の家があって、そこらしい お礼を言い、その家を目指す もう空はオレンジ色に染まり、暑さも少し和らいだ 駅を出てから、3時間歩き続けてようやくそれらしい建物を見つけた かなり古いようで外見だけみたら、廃墟と言われても頷ける有り様だ 塀の中へ入ると庭の広さに少し驚いた 庭には野菜などがあり、自給自足でもしているように見える さっき暑さが和らいだと感じたが全身から汗が噴き出す感覚がした 心臓がぞくぞくし、ようやくここまで来たのだと震えた
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