田舎の夏には憧れがありました

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深呼吸をして玄関の前に立つ 古びたインターフォンを押してみるがならないので玄関の扉を叩く すいませーんと声を上げてみるが中に人がいる気配が全くしないので、庭の方から家の中を覗くことにした 本当に廃墟だったら…、という考えを振り払い会ったらなんて声をかけようか挨拶しようかと考えた 玄関の反対側は縁側になっていて物干し竿に洗濯物が干されていた … どこを見ているのかわからない儚げな横顔を僕は見ました 縁側に腰掛け、何も考えてないボーッとした感じで あの一度きり見た時とそう変わらない不思議な雰囲気を醸し出す女性 兄の… 唯一、兄を知る女性
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