第四十九回クラス対抗サバイバルゲーム

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取り出したのは一枚の用紙。恐らく退学手続きを行う目的の正式な用紙だろう。 わかっていた──いや、望んでいたことだ。何も驚くことはない。 約2秒、担任が紙を見つめたまま静止する。それからの動きは早かった。 慣れた手つきで胸ポケットに刺さっているボールペンを引き抜き用紙に乗せる。 「ここにサインと印だ」 やっぱり。印鑑は自宅にあるため一度戻る必要がある。もっとも、もうこの場に来ることはないと思うが。 この時、俺の考えは当たっていた。実際にもうこの場所に立つことは二度となかったのだ。 ただ、当たっていたのはそこまでだ。 「お前には、転校をしてもらう。──×校に」
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