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いつも通りに授業を受けて、俺は弁当を持って屋上へ。その途中、他のクラスや学年の人に怖がられた。
屋上で弁当を食べ終わった頃、朝とは違う悪そうな奴らがやってきた。
「青葉!俺達と腹ごなしに一発やろうや!」
「はぁ………嫌だと言っても来るんだよな?」
「当たり前だ!」
…と言うわけで、約10分ですべてを倒し、教室に戻る。…あいつら、毎日昼休みに突っかかって来るが、同じ事しかしないからすごく楽だったりする。
放課後、バイトに行く。昼間邪魔だとあげていた髪を下ろし、目尻の鋭さを隠すための伊達メガネをかける。さらに白いシャツをきて、黒のベスト、ループタイ。
「店長、今日の日替わりメニューは?」
「あら、夏陽くん。今日は照り焼きチキンかしらね。あ、私がカクテルを注文するから、一杯作って。んー……ブラッディマリーで。」
「………かしこまりました。」
言われた通りに作って、店長に出す。…仕草は間違っていないはず。
「うん、美味しいわぁー!腕あげたわねぇー!」
「……………ありがとうございます。」
"男"の店長は、くねくねしながら俺の頬を突つく。…やめてほしい。切実に。せめて女ならまだマシだが、身長180を越える筋肉がやるとなると話は別だ。
「店長、開店しますよ。」
「あらほんと、じゃあ、私は裏でお料理作ってるから、何かあったら呼んでね?」
「分かってます。」
そして開店、金曜日だったので少し忙しかった。
「お疲れ様でした。」
「はい、お疲れ様!また月曜日からもよろしくね?」
「はい。お先に失礼します。」
バイト先のバーを出る。時刻は夜中の2時。既に信号機は点滅していて、電気のついている家はほとんどない。
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