プロローグ

3/4
前へ
/234ページ
次へ
いつも通りに授業を受けて、俺は弁当を持って屋上へ。その途中、他のクラスや学年の人に怖がられた。 屋上で弁当を食べ終わった頃、朝とは違う悪そうな奴らがやってきた。 「青葉!俺達と腹ごなしに一発やろうや!」 「はぁ………嫌だと言っても来るんだよな?」 「当たり前だ!」 …と言うわけで、約10分ですべてを倒し、教室に戻る。…あいつら、毎日昼休みに突っかかって来るが、同じ事しかしないからすごく楽だったりする。 放課後、バイトに行く。昼間邪魔だとあげていた髪を下ろし、目尻の鋭さを隠すための伊達メガネをかける。さらに白いシャツをきて、黒のベスト、ループタイ。 「店長、今日の日替わりメニューは?」 「あら、夏陽くん。今日は照り焼きチキンかしらね。あ、私がカクテルを注文するから、一杯作って。んー……ブラッディマリーで。」 「………かしこまりました。」 言われた通りに作って、店長に出す。…仕草は間違っていないはず。 「うん、美味しいわぁー!腕あげたわねぇー!」 「……………ありがとうございます。」 "男"の店長は、くねくねしながら俺の頬を突つく。…やめてほしい。切実に。せめて女ならまだマシだが、身長180を越える筋肉がやるとなると話は別だ。 「店長、開店しますよ。」 「あらほんと、じゃあ、私は裏でお料理作ってるから、何かあったら呼んでね?」 「分かってます。」 そして開店、金曜日だったので少し忙しかった。 「お疲れ様でした。」 「はい、お疲れ様!また月曜日からもよろしくね?」 「はい。お先に失礼します。」 バイト先のバーを出る。時刻は夜中の2時。既に信号機は点滅していて、電気のついている家はほとんどない。
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1161人が本棚に入れています
本棚に追加