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しばらくすると、もふもふが大量に来た。
「……………いや、正直嬉しいが、なんでここに集まった?」
今、薄ピンクのうさぎが何十羽と俺の伸ばしている脚の上やら肩やら頭やら、とにかく俺に寄り添っている。
「………うっくしっ!」
毛がふわふわ過ぎてくしゃみがでた。頭と肩に乗ってた3羽が転がり落ち、下にいたふわふわの上にもふっと落ちる………癒されるけどさ…
「これ、切ってくんねぇかな…」
そうボソッと漏らすと、うさぎ達がふわふわと光る縄に集まり、カリカリと噛み出した。
「え?ちょ……言葉通じてんの?」
うさぎ達は俺の言葉が分かるかのように耳を震わせ、再び縄を噛みだした。
「………それ、普通じゃ切れないやつなのかもな。ありがとう。もうやらなくていいぞ。」
だいたい1羽が2分ずつ交代で縄を齧ったが、光る縄は傷一つつかなかった。これ以上はやっても無駄だろうと思い、うさぎにお礼を言った。
「…お?なんだ?」
すると、うさぎ達はまた俺の体にまとわりついて、そのまま昼寝を始める。
「……まぁ、いいか。かわいいし。」
そこそこ図体のデカイ、目つきの悪い男が言うセリフではないがな。…俺も寝るか。
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