プロローグ

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「亜華羽なら誰にも譲らないからな?」 「知ってるよ,ゾッコン君♪」 ふっと笑うと,克稀はキレた。 「っこいつっ,馬鹿にしやがって!」 「いやいや,ちゃんと,亜華羽ちゃんとの将来のことまで考えてるとか考えてないとかいうじゃないですか」 「ぎゃああ!!! お前は声がでか過ぎなんだよ,馬鹿!」 焦ってる焦ってる。 何か,克稀的には,将来まで想像……おっと違った,妄想が膨らんでいるらしいが。 将来のことを亜華羽に言ったのか? こいつ? 「言いましたよ」 顔を真っ赤にして克稀が言う。 「ぬっ!?」 「お前,考えてること,すぐ顔にだすよな」 【将来のことを亜華羽に言ったのか? こいつ?】 ってどんな顔してたんだよ,俺。
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