第一話『2人は・・・うん。』

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勢いよく目を開いた。 俺の視界に映ったのは 部屋の天井。 「……………はあ。」 嫌な汗を掻いている。 俺はあの事件以来、同じ夢を毎日のように見ていた。 ハルと走り回って、ハルが転けて、俺が駆け寄って、トラックが迫ってきて、逃げて、坂を転げ落ち──る前に目を覚ます。 そんな目覚めのせいで、朝から心臓をばくばくさせられる。 いっそのこと転げ落ちてしまった方がいいんじゃないか。 「………いや、それもヤだな。」 とりあえず汗を洗い流してしまいたい。 俺はベッドから降りて洗面所へ向かった。
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