2人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
誰のせいだと。
俺は口に出そうとしたが言い合いになると面倒なので肝胆に仕舞った。
玄関で靴を履き、立ち上がったあおちは俺を振り返った。
「そーだ。最近雪だろ。足下見てねえとケガするからな。」
「………安心しろ。そんなヘマはしない。」
「そうか。でも気を付けろよ。」
「…ああ。」
ここだけだと、友達を気遣う優しい奴のように聞こえるだろう。
だが違う。
こいつの中には俺の身の心配をする気持ちなど皆無だ。
あおちは続けて言葉を放つ。
「"俺の身体なんだから"、大事にしろよ!!!じゃあな。」
最初のコメントを投稿しよう!