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「サキ、ヨイ、やほ~」
「サキ、ヨイ、おはよう」
今、声をかけてきた二人は
柊 悠威(ヒイラギ ユウイ)と
西雲寺 晃斗(セイウンジ アキト)です。
悠威は確か、父親がイギリスの方だったはず…
容姿は金髪に黄色がかった翠色の瞳をしています。
黄緑とは少し違うんですよね…
晃斗は生粋の日本人です。
黒い髪に黒い瞳…
今時、珍しい色彩だと思います
何故珍しいかは、後ほど…。
「…珍しいですね。
お二方から声をかけてくるなんて…」
「やーさ、ヨイってそんなキャラだったっけ?って話をアキトとしてたらサキと漫才やってたから気のせいじゃね?って話になって…」
「じゃあ、実際に話し掛けてみよう。ってなって、今ここ。」
「なるほど…」
「あっ…確かに何で敬語なの?
入学式前は普通に話してたよね?」
「…はぁ、そんなの決まってるじゃないですか。
キャラ作りですよ、キャラ作り」
「…え!?
でも、なんで」
「おはよう、宵!」
「はぁ…
おはようございます、竜哉」
僕たちの会話に突然入ってきた黒髪・赤目の彼
神宮 竜哉(シングウ リュウヤ)こそ、僕が敬語で話す原因です。
彼は入学式の日、何故か編入してきた学生です。
僕たちと同じ2-Aで僕の前の席の方です。
そのせいで彼は一番始めに僕に話し掛けてきました。
正直、話し掛けてくるなんて思わなかった為、敬語で答えたのです。
敬語で答えれば、殆どの方が避けていきますから。
…その考えが甘かったのですが
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