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「よしっ。これで終わりだな……。」
ちょうどパーティーの準備が終わった時バンッと扉が勢いよく開いた。そこには、まるでタイミングを計ったように登場したフェリがいた。
「やっほー!………………お!なんか準備出来てんじゃん!」
瞳をキラキラと光らせてたくさんの料理を見るフェリ。
「ああー。誰かさんのせいで何で俺たちがこんなことしなくちゃいけないのかなー。」
さらりと嫌味を言ってくるカイトに、キースとセツナは「ちょっと………。」と言い、フェリはうっと言葉をつまらせた。
「でっでもね。あたしもちょっとやることがあったんだよ!」
「「やること?」」
キースとセツナは言葉をハモらせて、カイトは目だけで早く言えとでもいいたそうにしている。
「それは秘密だよ!でもっ、パーティーが始まれば分かるよ♪」
と、フェリが言ったためパーティーを始めた。
四人がそれぞれ好きに料理を食べ、いろいろな話をしていた。そして、カイトが思い出したようにフェリの近くにある、少し大きめの四角の箱を指して言った。
「なぁ。それなんだ?」
「あっ。私も気になります!」
「へぇー。フェリそんなの持ってきてたんだぁ。」
フェリは、三人の反応を見て笑うと箱のふたを開けた。
「じゃーん♪」
「「「ケーキ?」」」
「そそっ!しかもあたしの手作り!」
フェリの手作り発言に、みんなこれでもかというぐらい大きく目を見開いていた。
「いや…………。だってなぁ?」
「そうですよねぇ…………。」
「うんうん。」
「ちょっと!三人で何コソコソ話してるのさー。」
「なぁ。何て俺たちが言いたいか聞きたいか?」
「もちろん!」
三人は、お互いの顔を見てから同時に言った。
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