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~麻里奈編~
クソ...
囲まれたか
まさかこんなに
いるとは
ドカ!!
背後からの一撃で
薄れゆく意識...
すまない
鉄二...瑠維...
...
バシャ!!
...
水?
頭がズキズキする
...ここは?
柱に拘束されて動けない
「お目覚めかしら?
随分と暴れまわってくれた
みたいね?
あなた...鉄二と
どうゆう関係?」
ズイっとケバい顔を
寄せた女
「...鉄二?
知らねーな!」
とりあえず時間を
稼がないと...
バチン!!
左頬に鈍い痛み
これぐらいなら平気だが...
「...しらばっくれる気?!
2年もかけて調べたのに
あんたと接触した形跡なんて
全くないのよ!
でもいきなりあんたは
現れて...それから鉄二の
様子がおかしいの!!
それに...瑠維って子の
写真見せたら鉄二...
血相を変えていたわ
今まで色々と調べて
唯一鉄二の反応があったのが
瑠維ってガキ」
ケバい女は考え込む
「まさか...あんた
...!!!」
意外に勘が鋭いな
ヤバイ
ニタニタと
女は高笑いをあげた
「...いいこと考えた♪
あんたのケータイ借りるよ~」
鉄二...出るな
「あ、もしも~し?
鉄二~この女と今一緒に
いるんだけど...
あはは!!
心配しなくてもまだ
生かしておくから!
30分以内に
取引先の倉庫に来てね?
じゃあね~」
...
「ウフフ...
これぐらい撒けば充分ね~」
椅子に座ってスーツの男に
指示する女
狂ってる...
「下手したら
お前も死ぬぞ...」
「念には念を入れないと~
私の忠告を無視した
鉄二には...絶望を味わって
もらうのよ
私を出し抜こうなんて
舐めた事してくれて...ウフフ」
...やっぱり勘付いたか
瑠維を連れて来るべきじゃ
なかったのか...?
2人共...逃げてくれ
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