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銃声音と共に
右胸に激痛が走る
良かった
鉄二に当たらなかったんだ
私...死ぬのかな
やっと全て思い出して
やっと鉄二と両想いに
なれたのにな
悔しいな
「瑠維!!!」
鉄二...
抱き寄せられる
...泣いて...るの?
「瑠維!!瑠維!!
しっかりしろ!!」
私のために
綺麗な涙
「大丈夫だよ...
鉄二...心配しないで?
鉄二を置いて...
死んだり...しない
だから泣かない...で」
以前鉄二もこんな気持ちで
私に言ったのかな...
手を伸ばして
鉄二の頬に触れる
あったかい...
「フフフ...
面白いわ~
傑作よ!!
...鉄二最後に私からの
最高のプレゼント...フフ」
ニタニタと薄笑いを
浮かべ近寄る女の人...
「鉄二...逃げて」
「瑠維...大丈夫だ
俺が命にかえても...お前を
守ってやる」
私の目の前に立ち上がる鉄二
やめて...
お願いだから
逃げてよ
やだ...お願い
振り向き微笑む鉄二
...いやだ...
「逃げてぇええええええ」
...
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