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～日向編～
くっそ～
どこに行ったんだ？
あの怖い姉ちゃん...
瑠維ちゃんが危険とかなんとか
言ってたから心配で
尾行してきたのに
見失ってしまった
これじゃあ俺が来た意味
全然ねーよ！
あのタクシーの運転手
追いかけるの遅いんだよ
馬鹿野郎ー！！
...でも明らかこの辺
怪しい雰囲気プンプンだ
...ん？
なんだか焦げ臭いな...
あっちの方か
俺は全速力で走る
あ...あれは！！
あの怖い姉ちゃんが
...匍匐前進してるんだが
え？何やってるんすか？
「あ...あの！！」
よく見ればボロボロだ
頭からダラダラと血が...
って大丈夫なのか？！
「お、お前！！
日陰か？！」
「いや...日向っす...
ってか姉ちゃん
どうしたんすか？！
瑠維ちゃんは？！
大丈夫なんすか？！」
「あたいは大丈夫だ
瑠維と鉄二が
あの倉庫の中に...」
いや！！絶対に
大丈夫じゃないよね？！
死にかけてるよね？！
死にかけの怖い姉ちゃんが
指差した先の倉庫...
煙がモクモクと上がっている
え？！何この事態！！
事件じゃん！！
「姉ちゃん！！
俺は様子を見てくるから
姉ちゃんは大人しく待ってて」
「待て！！
気をつけろ...
中にいるのは2人だけじゃない
これを...持っていけ」
サバイバルナイフ
この姉ちゃん只者じゃないと
思っていたけど
やっぱりヤバイ人なのか...？
そんな事より
瑠維ちゃんが心配だ！！
無事でいてくれ...！！
...
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