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クソクソクソクソ....!!!
意識のない瑠維ちゃんは
ダランとしていて
両手で支えないと
無理だ...
出血も酷い
「だから言ったろ...
俺はいいから行け
瑠維に伝えてほしい...
俺はお前のお陰で
幸せだったと
今度は俺が向こうで
待ってる...
お前は俺の分も幸せに
生き抜いて...くれ」
そう言って鉄二さんは
瞳を閉じた
う...嘘だろ?
「て...つじ...さん?」
俺がモタモタしてるから...?
鉄二さんまで意識なかったら
絶対に2人も運べない
最終手段だ
俺は瑠維ちゃんを連れて
倉庫の外へ駆け出す
鉄二さん...ちょっとだけ
待ってて...すぐ戻って来るから
そう思って振り向いた瞬間
ドォオオオオオン!!!
大きな爆発音と共に
入口付近まで走った所で
爆風によって吹っ飛ばされた
俺は瑠維ちゃんをギュウっと
抱き抱え爆風によって
外へ投げ出される...
サイレンの音
赤い点灯が目に焼きつく
瑠維ちゃん...
ごめん
俺は鉄二さんを...
重力によって地面に
叩きつけられ...俺の意識は
そこで途絶えた
~日向編 終~
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