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全身に鳥肌が立ち
体は石の様に硬直した
そんな反応の私が
可笑しかったのか
「...ぶはは!
冗談だよ!冗談!!
クック...そんな反応されたら
笑いが...クック...」
唖然とする私に
「...気に入った!
瑠維ちゃんに指名変更!
...僕はさ~この業界に
通って長いけど
瑠維ちゃんのような
容姿端麗で魅力的な子が
汚れを知らないなんて
はじめてだよ...」
「はぁ...
そうですか」
変わった人
ボソ
「...瑠維ちゃんを
これからゆっくり教育していって
あげるね...色々と」
「?
すみません
今聞き取れなくて...
なんですか?」
「いや、こっちの話!
さぁてと!瑠維ちゃんの
初出勤祝いということで
パァーっと呑もうか!」
それからドンペリって言う
シャンパンを何本か入れた
斎藤さんは驚いていた
「お、お酒強いんだね...
瑠維ちゃん」
「え?
そうですか?
美味しいですよ!
ジュースみたいで」
注がれたドンペリを
ゴクゴクと飲み干す
...
あれ?なんだか
すっごく楽しい気分
嫌なことなんて
全然忘れたし
どうでもいい~
...お店の営業も終わる頃には
ベロベロに酔っ払っていた
「じゃ...じゃあ、僕は
帰るけど...また来るよ!
瑠維ちゃん...お店の外まで
送ってくれるかな...?」
「いいですよ~
いきましょ~ヒック」
会計を済ませた斎藤さんを
ビルの前に停まったタクシーまで
送り届ける
「...瑠維ちゃん
今日は楽しかったよ
ありがとう...」
そう言って斎藤さんは
足元が覚束ない私を
抱き寄せ...
キスをした
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