運命の人...

4/4
前へ
/168ページ
次へ
... お互いの長かった距離を 埋めあい鉄二が 生きているんだって 実感する... 「...でもどうして? 麻里奈さんが言ってた 鉄二は死んだって」 私の大好きな甘い香りの タバコをふかす鉄二は 苦笑いを漏らす 「...組長の計らいだ 大島組にとって最重要取引先の 娘を殺っちまったからな... 表沙汰俺は死んだ事になった」 5年は帰って来るなと 海外へ飛ばされた鉄二は 今日ここへ来れば 逢える気がしたと微笑んだ 「鉄二... この5年の間にね... 私...愛する男ができたんだ」 いじわる気味に笑うと 顔をしかめる鉄二... 「私と鉄二の... 子供だよ?」 そう言うと鉄二は目を見開き 私をギュウっと抱きしめた 「...俺...もう1人 幸せにしないと いけねぇな...」 鉄二の震える肩を 抱きしめた私... 神様... ありがとう... 見放されていなかったんだね 私...とっても幸せです いや...これから 幸せになります... 三日月の優しい光に 照らされ永遠の愛を誓い合う ここから私達の物語は 新たに始まる... ~Fin~
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

611人が本棚に入れています
本棚に追加