ルールと同棲...

6/7
前へ
/168ページ
次へ
... 「あれ?! もしかして瑠維ちゃん?」 息を切らして男の人が 近づいてくる 「...かずさん」 ヤバイ もう陽も暮れて 辺りはすっかり真っ暗だ 「...鉄二さん 心配してたよ?」 私の隣のブランコに 腰をおろし顔を覗き込まれる 「...私は 邪魔しないように 家を出ただけですけど...」 思い出すだけで涙が出そうだ 唇を噛んで堪える 「...そっか もう麗奈ちゃんも 出勤して鉄二さんも 仕事に行ったよ? だから帰って支度... できるかな?」 「...迷惑かけて すみません すぐに準備します」 ...早く借金を返して あの家を出よう 私は...強く胸に誓い ブランコから手を離した
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

611人が本棚に入れています
本棚に追加