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「まぁ素材も悪くない
化粧で誤魔化せ
マニアには高く売れるだろ」
「よし決まりだな...」
鉄二は私の腕を引いて
また事務所から
外へ出る
私...風俗なんて...
急に怖くなって足が竦んだ
...これも全部
私を残して死んでいった
両親のせいだ
私...今日
誕生日なのにな
プレゼントのかわりに
置き土産を残して死んだ両親を
恨んだ
暫く車で俯いていると
「おい」
「...なんですか」
「お前抵抗しないんだな」
「...した所で
私の行く場所なんて
どこにもありませんから」
「...13のくせに
可愛くねーガキ...」
それから鉄二は
ケータイで誰かに
電話をかけた
「おい、今から
お前の家にガキを連れてく
化粧をしてほしいんだが...
...馬鹿、ちげーよ!
仕事だ...
ゴチャゴチャ言うな
...あと5分で着く」
それだけいうと
鉄二は電話を切った
...私の初体験は
どこかのチビデブハゲの
親父なのかな
はぁ...
溜息が出た
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