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男の方に振り返る。注意して観察する。
最初に見たときより気配がの質が違う。
あるわけがないが台風を人の形に押し込んだような。
最早ジマジュウが気にならない程に男に対して感じたのは恐怖だった。
「うぉあっ!!?」
尻餅をついて目を丸くして歯をくいしばる。体が逃げろと悲鳴をあげる。
それほどに圧倒的な気当たり。
ガタガタと体が恐怖に震える。
震えるライオを見て何を思ったのか急に女性が頬を両手で挟み顔を横に振り向かせライオの目を覗き込む。
ふーんと言いながら何かを確認するように体をペタペタと触り筋肉のつきかたを確認して女性の口が微笑む。
「いい体つきね。良く鍛えてるわ」
「あなた、今から起こる事はよく見ていて。」
「次はあなたが世界を守るかもしれない。」
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