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「しょっぺぇな、今日はハズレだ。」
「そうね、ここはもう大物はなさそうだし、今日は早めに切り上げましょう。ライオ君運転ヨロシク♪」
愛華さんの頼みならよろこんで(^o^ゞ
三人は軽快にトラックに乗り込み荒野を走る。
トラックの中ではラジオの流行歌が流れ、親方とライオの格闘狂信者二人がグラップルトーク中である。
「ライオ~、今日も練習いくのか?」
「もちろんですよ!今の街のジム、わりと巧い人いるし刺激になります!この前手合わせした時は肋骨イったと思いましたもん。」
「あの町のジムでライオとヤれそうなのは…ドナルティ・マックあたりか?」
「いや、確かリーア・ロッティさんって言いましたよ。コンビネーションが巧いの何の。同じ攻撃パターン使って来なくてカウンターが特に、、、」
この二人は本当飽きないわね、と愛華は二人の戦闘ジャンキーの話を聞き流しながら助手席の背中を倒しシートベルトに頬擦りをしている。これが朱屑社の日常。
しかし日常とは不変ではなく。
愛華がフロントガラスの太陽の光をまぶたで受けながら眠りについた時、既に「それ」は獲物を射程内にとらえていた。
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