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「巌さん!正気に戻って!!」
「はっ!?いかんいかん。まだ終わった訳じゃない!父ちゃん、母ちゃん、げん!そのうち逝くからまだ待っとけよ!」
「??」ライオは何を言ってるんだこの人?と思ったが、おかげで頭に余裕が少しできた。流石親方だ、ありがとうございます。声には出さなかったけど。
ライオはやっと後ろを振り向いて、主の姿を見る。
白いムニョムニョとした表皮、100メートルは超えているだろう。団子の様に繋がってそれぞれが別々の生き物の様に波を打つようにうねりながら動いている。
なんとも巨大なカブトムシの幼虫だ。
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